STORY5くらいまではほのぼのストーリーのなかで、ずっとソワソワさせられた!
「実は○○でしたー」という何かしらのギャップがあることは予想してたのに「こんな聖人が何を企むというのか」と思わずにいられない見事な欺きっぷり。
結局、偶然が重なりとんとん拍子に九条家に潜り込むことになっ…たつもりが、ほぼ宮瀬の手のひらの上だったという。
しかもそれがけっこう終盤までわからない。「実は泉をマトリの人間と知ってて九条家を守るために利用しようとしたんだ」までは予想できても、「九条さんと異母兄弟なんだ」「そもそも九条家もつぶすつもりなんだ」「フラワードラックの出所ともつるんでました」って出てくる出てくる後出しカードの数々。進めば進むほど何者なのかわからなくなる。
正直
「玲ちゃんコイツ相当ヤバイよいいの?」と何度か思った。
それでも序盤のほのぼのパートで、花に対する思いとか、家族へのあこがれとか、宮瀬の純粋な想いの種を受け取っていたので、宮瀬のことを信じていられたんだな~。
宮瀬本人も「家族」とまで口にした九条家の皆も、恨みつつも情を捨てきれない兄にも、全て腹の中を見せたうえで付き合っているルーロンにも、宮瀬は救えなかった。
宮瀬が種を蒔いて、いつしか根付いて、ほったらかしでも雨風に打たれてもまっすぐ種を育てた泉じゃなきゃだめだったんだ! というのがちゃんと描かれていて爽快だった。
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ノーマルエンディングについて。
名前の文字化け超怖かった。
ああ夢だったのか、不自然だけど没のバッドエンドを見せてくれたのかな? とか思ってたけど、友人から「宮瀬を思い出せなかったりする方が現実で、今まで通りの生活が送れている方が夢ではないか」と聞かされてゾッとした。ありえる。たしかに…。愛憎絡みがないぶんマシだけど、九条父とおんなじことしてるー!
どこでどの選択をすると救えずにノーマルになるんだろう。大事な選択っていつも12話とかにある。12話まで行っても救いきれないのか…。本当にぎりぎりの勝負だったんだね。
▽
旅館で宮瀬とやりたいことを語りあったあと、
ルーロンとのつながりを暴露されたあと、
うれしさとかときめきとかかなしみとか、受け身の感情に振り回されずに「これじゃだめだ!どうしたらいい?」と常に最大限、相手にとって最良の結果になるように考えて行動するところは本当に感心させられます。
でも、宮瀬に「自分が誠実でさえあれば相手を変えられると思っている傲慢さがある」と指摘されたときは「なるほど…」と思ってしまった。泉は相手を変えようとはほとんど思ってなくて、愛故の思いやりで「こうだからこうじゃないのか」と客観的に指摘して気づかせてあげることがほとんどなんだけど、それが、いろいろと諦めたり自分を偽ったりしてる人にはまぶしいんだよな。
郁人さんにも同じようなことを言われてたので、これは泉が
闇属性持ちと関わるときには向き合わなきゃいけない部分なのかもしれない。
強すぎる光は日陰の花を枯らすこともある…急に直射日光をあててはいけない…といっても泉は明るい日陰で寄り添うことからしてあげられる人だよね。ああ~泉~!
▽
ところで宮瀬ルート、ほぼ? 8割くらい九条家の話だったよね? いや宮瀬と九条家の話だからそれでいいんだけど、宮瀬の問題を解決するのに12話まるっと使ったわけです。
で、もちろん九条さんもその問題を抱えている。
さらに、諸事情を抱えて九条家を生活の中心にしている人間があと2人はいる。(きよしは微妙)
九条さんはそれらを束ねて君臨している上で、家業の事もいろいろと背負っている。
九条さんルートのボリュームやばない?
12話で救いきれるのか?
無双とかBASARAの信長ルートみたいに笑えるくらい覇道を行く様を眺めるだけならいいんですけど
絶対そうじゃないし……
わあー九条家すっごい沼だな。
他の組織のようにビジネス上の人間関係というわけではなく、九条家を生活の基盤にしているから、たぶん全員の人生が絡み合っていて、絆がすごい。
これをあと4人分も楽しめるんですか。すごいですね。(こなみかん)
▽
というような事を、私にスタマイを教えてくれた友人と話してきました。
話のなかで「ときメモ基準の洋服の趣味をスタマイ男子に当てはめたい」と言っていてちょーおもしろいと思ったので今度やろうね!
あとはラフがいろいろかけたのではやく形にしたいです!
記事中の宮瀬は顔のイメージをつかむためにかいたのですが、あとから他の連中にも同じように花束を持たせた絵を描いた結果、宮瀬だけがただの立ち絵になってしまって惜しい…!
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